中古機械査定のポイント

プロの査定はここを見ています

工作機械の売却時、できるかぎりの高価買取を希望しているという方も多いかと思います。高額査定を出すためには、業者側が見ているポイントを知ることが欠かせません。「中古機械買取.JP」では、プロの視点から見た中古機械査定基準についてご紹介します。


メーカー

日本の一流メーカーの工作機械は世界中で高い評価を獲得しています。そのため、ブランド力の高さから査定価格が高額になりやすいのです。部品の供給やアフターサービス体制の充実も高額査定の要因です。ネットワークが充実している業者は売主を見つけるスピードも速いため、国内外に販売網を持っているところを選びましょう。

代表的なメーカー

・オークマ
・岡本工作機械
・ヤマザキマザック
・森精機製作所
・ファナック
・ヤスナック(安川電気)
・メルダス(三菱電機)
・トスナック(東芝機械)
・NEC

年式

中古機械買取において重要なポイントが年式。業界の中では「平成モノ」と呼ばれる1989年以降の機械が人気です。国内外で再販の需要も多いため、査定価格が高額になることがあります。また、モーターから機械の年式を特定することもできます。古い機械はDCモーターが、新しい機械はACモーターが主流であることを覚えておきましょう。

型式

過去の販売台数が多い機種は、高額査定されやすい傾向にあります。ここでは、人気になった機種についてご紹介します。

汎用機

テクノワシノ……LEO旋盤
大日金属……DLG-SH(B)
OKK……オートミラーフライス盤
滝沢鉄鋼……TACシリーズ
オークマ……LS、LTラジアルポール盤
中部工機……LCCシリーズ
小川鉄工……ラジアルボール盤
静岡鉄工所……VHRシリーズ
西部機械……正面版

マシニングセンタ

牧野フライス製作所……V55、A55
森精機製作所……SV、MV、NV
ファナック……ロボドリル
オークマ……MC、MV、大型門型MC、五面加工機
東芝機器マシナリー……横中グリ盤

NC旋盤

オークマ……LB、LCS
森精機製作所……SL、CL、DL

種類

売れにくい機器

研削盤と放電加工機は多くの水を使用するため、機械に大きな負荷がかかります。中古品は修理箇所が増えるため、購入後のメンテナンスに悩まされるケースは少なくありません。そのため買取業界の中でも不人気になりやすい機器ですが、有名メーカーの大型ベッド研削盤は高額査定になることもあります。また、金型業界で用いられるラム型フライス盤やワイヤーカットなどが低評価になることも多いです。

特殊な機種

どの分野でも特殊な機種は人気が高いです。しかし、限定的な用途であれば、高額査定につながることがあります。

NC旋盤

テールストックのあるNC旋盤は査定価格が有利になります。これがない場合と比較して、最大3割増程度の高額査定も珍しくありません。

スライドの形状

工作機械の送り部分は、リニアガイドと角スライドに分かれます。一般的には角スライド方式の方が、中古市場での査定額が高くなる傾向にあります。

査定がつかないケース

特殊なガントリローダーが付いているものは、販売先が絞られてしまうために査定がつきません。処分費用が高くつくことから引取不可ということも考えられます。また、海外ブランドにも要注意。中国製の工作機械は製品品質が劣り、メンテナンスの多さから信頼度が低いです。欧米諸国の一流ブランドでも、日本国内にアフターサービスに対応できる支社がなければ、査定の対象外になってしまいます。

コンディション

査定対象の機械は、コンディションによって査定価格が変わります。外観、スピンドルの回転、ATCの動作、送り部分の異常音やスライド部分のざらつきなど、評価に差が出てくる部分は事前に確認し、対応できる部分についてはあらかじめ問題を解消しておきましょう。

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